沖縄映画「ナヴィの恋」を見た感想
たっちゃんです。お盆中も、お稽古開催でありました。
コロナ禍とお盆、流石にいつもよりは人数が少ないですが、賑やかに唄三線を楽しみ、自宅では沖縄映画の名作「ナヴィの恋」を楽しみました。
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映画「ナビィの恋」
お稽古の後、沖縄映画の名作だと、DVDを貸していただきました。「ナヴィの恋」という20年くらい前の映画です。
主人公のナビィの孫、奈々子(西田尚美)が故郷の沖縄の離島に船で帰ってきて、おじいとおばあの家に転がり込む所からストリーが始まります。
映画の題名、おばあの名前が、ナビィですね。なんだかアルファベットで書くような名前に思えますが、語源は「鍋」と言う名前だそうです。沖縄には鍋の他にも竈(カマドゥ)とか、台所にある物など身の回りにある物の名前を付けることが多かったんだそうです、なるほど。
そして、おじい役が琉球民謡登川流宗家である故登川誠仁先生です。
私も沖縄三線を嗜む者として、名前くらいはもちろん聞いたことがありましたが、なんだか、偉い雲の上の人、というイメージしかありませんでしたが、この映画で、印象が全く変わりました。
ひょうひょうとしていて、面白くて優しいキャラクターです。エッチな冗談が好きだったり、米軍の迷彩服を着て、三線で合衆国国歌を弾きながら牛の世話にでかけたり、とぼけた感じが良いです。まあ、映画の中の話ではありますが、、、
でも、私の知っている沖縄の方々も、みなさん似たようなノリというかセンスで、なるほど、沖縄の人って、みんなこんなかんじなのだなあ、と思った次第です。
その、ナビィと登川先生の仲良し夫婦に、一大事が起こります。
女の子が乗っていた船には、なんだかカッコいい、老紳士も乗ってきていたのですが、その老紳士が、ナビィの60年前の恋人だったのです。
島を追い出されてブラジルに渡り、一旗揚げて、ナビィを迎えに来るという約束を果たしに帰ってきたのでした。
で、なんだかんだあって、ナビィは、その老紳士と、小舟で島を出ていきます。
なんだかんだあって、女の子は、おじいが面倒を見ていた旅の若者と結婚します。島の幼馴染の船乗りの兄ちゃんは振られます、おわり。
というストーリーでありまして、結末的には、え? え? というかんじでしたが、いろいろと心に残るエピソードがあって、楽しめました。
登川先生の唄三線が随所に出てきて、それも良かったです。
おじいおばあの島言葉での会話は、字幕になっておりまして、我々が学んでいる唄にも出てくる言葉が、ちょいちょい出てきたりして、なるほど、実際には、こういうふうに使われるのかーと、勉強になりました。
私も知っている唄、「十九の春」「月ぬ美しゃ」などがストーリーと絡んで、なお味わい深いですね。
謎のお面の三線奏者は八重山民謡の重鎮、山里勇吉先生だったり、本家の長老として出てくるのは故嘉手苅林昌先生、その妻役には大城美佐子先生、嘉手苅先生はこの映画が最後の歌う姿となってしまったそうです。
林昌先生の息子さんでもちろん唄者の嘉手苅林次先生が出ていたり、オペラ歌手とか、アイルランド民謡の外国人とか、ミュージカル風に次々と歌が出てきて、エンディングのカチャーシー「アッチャメー小」までたっぷり楽しめます。
というわけで、琉球民謡を学ぶ人が、気軽に楽しめて勉強にもなる映画ということで「ナヴィの恋」はおすすめです。
合唱レパートリーが増えました
アフター稽古のお楽しみの懇親会では、堺教室のマドンナゆうこりんと、私と同じく今年新人賞獲得の同期のO君、そして私の三人の合唱で唄遊びを楽しみました。
三人共ができる唄ということで、「安波節」「豊年の歌」「なりやまあやぐ」「家庭和合」「池間の主」「鷲ぬ鳥節」「果報節」など。
このあたりはバッチリですね。
他にも、途中で「ダメだあ~~~」と止まってしまったのもいくつかありますが、確実に、レパートリーがどんどん増えております。
生徒だけでこんな事ができるようになったとは、一年前に比べたら、すごい進歩です。我ながら。(我々ながら?)
発表会やコンクールのため、というわけでもなく、こうして懇親会の場などで、サラッと、弾いて歌えてしまうというのは、とっても楽しいことです。
第三者に聴いてもらい、更に感動してもらうには、まだまだ修業も必要かと思いますが、とりあえず、自分自身が楽しければ良しということで、このあたり、我々は十分楽しんでおります。
次は、人様に聴いてもらうというところですが、このコロナ禍で、なかなか世間が許してくれません。オンラインでどうかというアイデアも出ておりますが、どういう形で提供するか、など模索中です。
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