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2024-12-02

檀王法林寺(だんおうほうりんじ)と袋中(たいちゅう)上人

檀王法林寺(だんおうほうりんじ)と袋中(たいちゅう)上人

「だんのうさん」と言う愛称で親しまれていると言う、京都三条にある浄土宗のお寺、檀王法林寺へ行って来ました。もちろんお寺さんなので手も合わせましたが、一番の目的は、本堂で開催された、沖縄から来られた古典の演者の演奏会「四人歌会」です。

袋中上人と言うお坊さん

檀王法林寺(だんおうほうりんじ)と袋中(たいちゅう)上人
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なぜ沖縄の唄三線の演奏会が京都のお寺さんで行われるの?と尋ねられましたが、その理由は、この檀王法林寺を築いた袋中上人が登場します。

袋中上人は、江戸時代の初め頃に活動した僧侶、今から400年ほども前の1603年に琉球国に渡り、浄土宗の布教を行い、当時の琉球の国王の尚寧王から一般の人も信仰するようになったとか。1600年と言えば、誰もが学校で習ったであろう、関ケ原の時代の話です。

袋中上人が琉球の地に伝えた物は色々ありますが、我々に深く関わるのは、布教の過程で一緒に伝わった「念仏踊り」じゃないかと思います。

沖縄で今も盛んに行われる エイサー はこの念仏踊りが起源だとも言われ、昨今のエイサーの盛り上がりを見たら、沖縄と袋中上人(檀王法林寺)は今も深く繋がっていると言うことで異論はありません。もっともっとこの話が広まれば良いのにと思います。

檀王法林寺(だんおうほうりんじ)のシーサー

2000年の始め頃の大屋根大修復の際に設置された、沖縄の守り神、沖縄な人にはお馴染みのシーサーが本堂の屋根で睨みを利かしおりました。やっぱりシーサーは青空に映えます ❗️

四人歌会

檀王法林寺(だんおうほうりんじ) 四人歌会

もちろん、四人歌会は素敵だったの一言。出演は、和田信一さん、大城貴幸さん、豊里美保さん、大城希里さん。沖縄県はもちろん、内地でも、なんだったら海外でもと活躍中の演者さんたちになります。

お寺の本堂と言うシチュエーション、息遣いまで聞こえる距離で歌三線を満喫出来る幸せです。

琉球古典って、沖縄本島行っても、大抵は舞踊の地謡だったりするわけで、唄と三線だけ聴くことが出来る場面ってそんなに多く無いと思います、ましてや我々の生息域である関西だと更にハードルが上がる感じ、そもそも、古典の演奏を聴ける環境が内地では少ないですよね。

この日の女性演者は石垣島の白保のご出身だそうで。八重山の唄も色々と披露していただきました。白保と言えば、新良幸人さんや大島保克さん始め、数々の唄者を輩出している唄の村、とにかく、あっと言う間の二時間でした。

檀王法林寺へのアクセス

京阪の三条駅の8・9・10番出口を出たら直ぐの駅近です。

御朱印を貰おうとしたら、午前中で終了だとのこと、これは次回のお楽しみに。

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