新年の年に 炭と昆布飾てぃ~お正月のかじゃでぃ風
新年あけましておめでとうございます。
お久しぶりのたっちゃんです。
ようやく収まったと思った疫病騒ぎが再燃してきておりますが、無事に?目出度く初稽古も済ませ2022年度の活動をスタートさせております。
初稽古から懇親会まで、清村先生にはお正月にふさわしい唄を指導いただきました。
宮古民謡の正月唄と言えば「トーガニあやぐ」に「正月のあやぐ」、こちらは普段から比較的聞き慣れた唄となっていますが、今回は琉球の島々で歌われると言うかじゃでぃ風のお正月バージョンだと言う歌詞がいたく気になりました。
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かじゃでぃ風の歌詞
今回、私が至って気になったと言うその歌詞が、
あらたまの年に 炭と昆布飾てぃ 心から姿 若くなゆさ
と言うものです。
通常耳にするかじゃでぃ風の歌詞は
今日ぬ誇らしゃや 何ぎやな譬てぃる 蕾でぃ居うる花ぬ 露 逢ちゃたごと
と言うものかと思います。
私などは、こちらの琉歌こそ、かじゃでぃ風の歌詞だと思ってまして、「おめでたい席」で歌われるものだと言うことで時折稽古はしてきましたが、初稽古でのかじゃでぃ風、「あらたまの年~」の方は、特に新年に歌われる歌詞だと教わり耳に入ってきたのです。
また、かじゃでぃ風だけではなく、沖縄本島の「祝節」や「めでたい節」なんかでも新年には必ずって行って良いほど歌われると言うことで、実際に聴かせて頂き、自分自身も「お正月のめでたい唄」を色々と覚えたいと思った次第であります。
おそらく、昨年も一昨年も、これらの正月唄を先生方は歌って下さっているんだと思いますが、今年は新年の島々の唄が心に響く様になったぐらい、少しは上達したのかと思いたいものです。
かぎやで風とかじゃでぃ風
「かぎやで風」と書いて「かじゃでぃ風」と読みます。
琉球古典音楽の中には、御前風(ぐじんふう)と呼ばれる唄があって、かじゃでぃ風は、おめでたい席で、かつての琉球国王の前で演奏する「五節(いちふし)【かぎやで風節、恩納節、長伊平屋節、中城はんた前節、こてい節】」の中の一つの唄として、国の平安、五穀豊穣を祈って歌われたという事です。
現存する最古の琉歌集だと言われる琉歌百控(りゅうかひゃっこう)と言う歌集には、かじゃでぃ風の元歌と言われる嘉謝伝風節が収められていて、かじゃでぃ風は200年ほども前から今の時代に歌い継がれてると言うことになるのでしょうか。
国頭村奥間に、このかじゃでぃ風の歌碑があると言うので、次回の沖縄行きの際には、ぜひ足を運びたいと思っています。
本年度のコンクールは、一体どうなるのか、など、まだまだ先行き見えない感じですが、変わらず精進したいと思います。
本年も宜しくお願いいたします。
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