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2019-07-09

きよむら三線会の発表会に参加しました

きよむら三線会発表会

私にとって初の発表会、宮絃会関西支部の相談役であられる、清村先生主催の「2019年度きよむら三線会発表会 踊り~遊ばな~♪ずみっ!」に出演させていただきました。

先生が沖縄から大阪に移り住まれ、三線工房・教室始められてから今年で丁度10年の節目になる発表会ということです。

場所は、大阪の沖縄芸能の聖地とも呼ばれる大正区の沖縄会館にて開催されました。

まずは、日頃ご指導いただいております毛利先生や堺東三線教室の皆様、主催の清村先生、発表会の運営をされていた方々、関係者の皆様、ありがとうございました。

出演者の皆様におかれましては、お疲れ様でございました。

普段の教室で練習している課題曲以外のたくさんの演奏や踊りを見ることができ、たいへん楽しく、勉強になりました。

たっちゃんのコンクール挑戦記

わざわざ沖縄から来られた宮絃会の豊見山幸栄先生ご夫妻には、前夜祭から、宴会の席で、私の拙い演奏を聞いていただいたり、発表会当日は着物の帯を締め直していただいたり、畏れ多いことで、誠にありがとうございました。

 

内地の人のほうが熱心?

きよむら三線会発表会

恐れ多いと言えば、最初に豊見山先生が現れたときは、ここだけの話、あまりの貫禄に、その筋の親分?と、おおいに恐れてしまいました。

しかし、実際の先生は、とてもお優しくフレンドリーでユーモアがあり、ノリノリの宴会芸には、腹を抱えて笑わせていただきました。

発表会では、ご夫婦での演奏で、すばらしい唄を聴かせていただけたわけですが、会場の盛り上がりに、豊見山先生が感動され、ステージ上で涙ぐまれていたのが印象的でした。

豊見山先生のお話では、本場の沖縄より、内地の人のほうが熱心で活発だ、この盛り上がりが沖縄でも広まって欲しい、というお話をされていました。

これはちょっと意外に思いましたが、そんなものなのかもしれませんね。あまりに身近なものには、価値を感じにくい、歴史あるものは、古臭く、新しいものがいいと思ってしまうような。

沖縄の人にとって、民謡は、昔から常に身近にある当たり前のもので、特別なものだとは思えないのかも。

私のもう一つの趣味である太極拳でも、そんな話を聞きます。

太極拳のふるさと、河南省の陳家溝に、熱心に学びに来ているのは外国人、地元の子供達は、武術修行はテレビゲームの中だけで、将来の夢はサッカー選手、というかんじなんだそうです。

すぐ身の回りに最高峰があるというのに、もったいないことです。

大阪人の私にとって沖縄民謡は、とても新鮮で、かつ、なんだか懐かしいようで、エキゾチック。奥深い世界を改めて感じた次第です。。

唄って三線を弾くことに喜びを感じております。大阪で発表会に出られるというのも、とっても素敵。

ステージは快感です

きよむら三線会発表会

さて、私の出番は、幕開けの「なりやまあやぐ」と「新安里屋ゆんた」。宮絃会関西支部の番では「とーがにあやぐ」でした。

どちらの出番でも、私はなぜか最前列。

一番前って、他のメンバーの演奏が見えないもんですから、たいへん心細いです。

譜面台もなく、マイクが口元に突きつけられておりますからねー。間違えたり詰まったりしたら目立ってしまいます。

きよむら三線会発表会

しっかり観客席に向かいながらも後ろの声に耳を澄ませ、なんとか皆様に合わせることができました。我ながら、なかなか良くやったと自画自賛しておきたいと思います。終わってみれば心地よい疲労感、また来年も機会をいただければ頑張りたいと思います。

多良間島のヨーンシー

きよむら三線会発表会

出番も終わってヤレヤレと、オリオンビールと一緒にくつろいでおりましたら、全く心づもりしていなかった「多良間島のよーんしー」に急遽出演!

トンガリ帽子をかぶり、ズタ袋を着て、顔を茶色く塗り、腰縄にキセルと空き缶をぶら下げ、斧を担いだ男たちが、スイ、スイ、ヨンシーヨンシーと歌いながら歩いたり、ワ~ハッハッハ! と大笑いするという、これまた未知な世界でした。

事前に聞いてなかったので、ワケのわからないままステージに上り、皆様に合わせて、ワ~ハッハッハと笑っておりました。

これも伝統的な祭りの踊りらしいです。

多良間島のよーんしー

各教室の三線だけではなく、エイサーに舞踊なども披露され、清村先生による沖縄空手の演武も、バシッと決まってかっこいい!

棒術はたいへん迫力がありました。唄三線もできる、空手もできる、これぞ理想的な沖縄の男、というかんじで惚れてしまいますね。

最後はおなじみ、皆様総立ちでクイチャーの踊りでした。私の晴れ姿を見に来てくれていた娘も、ようやく自分の出番と、ノリノリで踊っておりました。

ちなみに、ピアノが趣味の妻は、クラシックの発表会にはよく出ておりますが、同じ発表会と言えども、雰囲気の違いにびっくりしておりました。全員参加型という違いもそうですが、クラシックの発表会では、出演者が、出番の前からお酒を飲んでいるという状況はありえないそうです。笑

打ち上げもカチャーシー

きよむら三線会発表会

大盛況のうちに発表会は終わり、後片付けのあと、打ち上げにも参加させていただきました。

会場は大正区平尾の「うるま御殿」、ステージのある沖縄料理の居酒屋さんです。こちらも結構な大人数、40~50人はおられたような。

昼間っから飲んでおりますが、こちらでもオリオンビールに泡盛に、ガブガブいただきました。

なぜか私の真向かいのお席が沖縄県人会の会長さんで、緊張いたしましたが、お隣のお姉さんからは、たっちゃんの三線体験記を読んでます!と声をかけていただき、嬉し恥ずかしです。

ステージがありますので、当然の流れのように唄三線が始まります。

キチッと段取り良く進められていた発表会とは違って、こちらではもう皆様、好きずきに歌い踊られますね。

踊りも、かしこまった舞ではなく、きのうの前夜祭のノリの抱腹絶倒芸です。

豊見山先生、清村先生、毛利先生という御三家がそろって、発表会のステージではけっして見ることのできないであろう秘伝の芸をされておられました。

そして締めはやっぱり総立ちのクイチャー。

発表会より、実はこちらのほうが民謡の本領発揮なのではなかろうかと思ったり。

いい感じに酔っ払い、帰路についたのでありました。

さて、年に一度の発表会、明日からは次回のためにさらに精進いたす所存です。

その前に、コンクール新人賞挑戦が待っておりますね。気合を入れつつもオリオンビールと泡盛を飲みながら、ゆるく頑張ってまいります。

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