三線教室と美ら島真心にて2019年 忘年会
たっちゃんです。
毎年のことなのですが、今年も12月、忘年会シーズン真っ盛りとなりました。
我々宮絃会関西支部でも忘年会という話になるのは当然です。
というか、堺東教室では、毎回、忘年会みたいなものなのですが、さておき、大師匠である宮古民謡の清村斉先生と奄美民謡の榮百々代さんによる三線ライブ会場に乗り込んで、盛大に今年一年を~、と言う話になりました。
ライブ会場は、宮古島ではなくて、大阪市内の都島区(みやこじまく)にある、奄美沖縄料理「美ら島真心」です。
美ら島真心ライブ
稽古の後に皆で電車に乗って真心へ向かいました。こちらのお店に来るのは、私は初めてです。お店の奥がステージになっており、三線がいくつも掛けられていて、いかにも!というかんじです。
奄美民謡を唄う榮百々代さんは、お店の女将さんなのです。とても美しい島美人というかんじです。
お店の壁には、百々代さんの「師範免状」がかかっておりましたが、私のイメージで師範と言えば、長いひげのおじいさんです。「師範!」というイメージとは、なんだか違いますね。
ライブは、お二人のコンビ唄あり、宮古民謡・奄美民謡有りで、即興の掛け合いが行われたりと大盛りあがり、大変楽しませていただきました。
私も宮古島民謡を習い始めて、はや半年が過ぎ、宮古と奄美の民謡の違いの分かる男になってまいりましたね。
宮古島民謡のおごそかな雰囲気もいいし、奄美の迫力ある唄もいいし、ノリノリ速弾きでカチャシーの踊りも楽しく、南の島たっぷりな忘年会を満喫いたしました。
という話を、自らも奄美民謡を演奏する、彼の地の民謡に詳しい事務局長にすると、雰囲気と違って奄美の民謡はかなりネガティブな内容の唄が多いのだよとのこと。流石にまだまだ言葉までは理解出来ません。
堺の三線教室
ライブの前にはいつものように堺東教室でのお稽古がありまして、今回は「新安里屋ユンタ」の元唄である、八重山民謡の「安里屋ユンタ」が全体の課題曲に加わり、私は個別に「かぎやで風節」をご指導いただきました。
安里屋ユンタ
三線の方は、新安里屋ユンタより安里屋ユンタの方が簡単なような気がしますが、言葉がまるきり島の言葉で歌われます。しかも、新安里屋ユンタは元唄の翻訳では無いのでした、歌詞がまったく違っております。
新安里屋ユンタの歌詞は、「嬉し恥ずかし~」といったような、なんだかキャピキャピほのぼのとした恋愛ソングと言った雰囲気ですが、元唄は、島に派遣されてきた役人に、現地妻になれ!と言われて、嫌だ!と断るという、理不尽な時代背景が反映された歌詞になっております。
派遣先で島美人を現地妻にできる制度があったなんて、お役人っていいなー、じゃなくて、なんて横暴なんだ! という気持ちを込めて唄いたいと思います。
かぎやで風節
「かぎやで風」と書いて「かじゃでぃふう」と読むそうです。こちらは沖縄本島で歌われることの多い、座開きの唄とのことで、踊りのバックで多人数がそろって演奏するというものです。
これは何が難しいと言って、唄が間延びしすぎて、どこからどこまでがつながっていて、どこで切れるのか、さっぱりわからない、というところです。
なにしろ
「きゆぬふくらしゃや なうにじゃなたてぃる つぃぶでぃうる はなぬつぃゆちゃたぐとぅ」
というこれだけの歌詞を3分かけて唄うのです。
サザンオールスターズの「思い過ごしも恋のうち」みたいな超早口ソングなら、カラオケの十八番でしたが、これだけゆっくり唄うというのは、相当に難しいですね。
かぎやで風節をお正月にみんな揃って歌えれば、なかなかカッコよいということですから、しっかり歌えるように、覚えこんでまいりたいと思います。
と言うことで、今年のお稽古も後一回を残すのみ。
すでに、来年度のコンクール参加の話も具体的になってきております、私が受験する、新人賞の課題曲である「豊年の唄」も、今一度しっかりと取り組まねばなりません。
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