三線のちんだみ(調弦 チューニング)について
ちんだみと言うのは、三線の「調弦」「 チューニング」のことです。主に「本調子」「三下げ」「二揚げ」の3つが琉球の民謡では使われます。
ちんだみは三線を演奏する上では絶対に欠かせない作業になります。
三線を初めて購入する際には、調子笛かチューナーを一緒に入手しておきましょう。
三線の絃
ちんだみをするにあたって、まずは各絃の名称は覚えて置きましょう。
太い方(画像では手前)から、一番(男絃 うーじる)、二番(中絃 なかじる)、三番(女絃 みーじる)と呼びます。
内地の三線店で入手できる絃は、大抵が2号絃だと思いますが、お店によってはは1.5号絃などもあり、数字が低いほど太めの絃となります。(1号絃というのもあるそう)
古典を演る方は1.5号などを使う方もおられるそうですが、普通は2号絃が一般的です。余談ですが、奄美大島の三線で使われる黄色い奄美絃(大島絃)は2号絃よりも更に細い黄色い絃が使われます。
調子笛について
調子笛はご覧の様にに13個の吹き口が付いた丸い笛です。
数字とアルファベットのドレミが書かれており、たとえば、教室などでは「4」の本調子に合わせなさいと言われれば、調子笛の4のクチを咥えて息を吹いて、まずは女絃を4の音に、男絃も4の音に、中絃を9の音に合わせます。
ドレミで言うと「C ド」「F ファ」「C ド」となりますが、あまりドレミで音を指すことはおすすめしません。
女絃の方が高い音になるので、中絃、男絃は女絃よりも高くなること無いので、初心者の方は特に、まずは女限から合わせて行くと、不用意に巻きすぎて糸を切ってしまう様なことは無いでしょう。
調子笛には、AスケールとEスケールの二種類が現在入手出来る様ですが、どちらも三線には使えます。ちなみに、画像の物はEスケールです。
耳を鍛える為にも調子笛を使うのが良いと沖縄の先生や先輩方に言われ、実際に言いつけを守って、私の周りでも調子笛を使う者が多いです。
クリップチューナーについて
チューナーは、調子笛と違って、視覚的に音を判断しやすいので、全く初めての方でも、ちんだみがしやすいというメリットがあります。
三線の天の部分にクリップを挟んで使用するものや直接三線の音を拾うものなど幾つか種類もありますが、クリップで天を挟むタイプの物が三線では多く使われています。
電子チューナーを使うデメリットは、電池が必要なこと(荷物が増える)、天に挟み込むのでともすれば邪魔になることが上げられるかも知れません。
コンクールなどでは、ステージでチューナーを使うことは許されないですから、何れにせよ調子笛などで、しっかりと耳を鍛えて置くことは必須だと思います。
余談になりますが、沖縄の先生の話では、チューナーは人によって見方が違う、挟む場所によって微妙な音のズレが生じる、とも言います。なので、合奏の際などは、リーダの三線に合わせて音を合わせていく様にしましょうとも。
いずれにせよ、チンダミは耳を鍛えなさいという話です。
こちらのおすすめクリップチューナのお話なども是非ご覧下さい
>>> 三線初心者におすすめの人気クリップチューナー紹介 合わせて使い方まで
スマホアプリ
有料・無料のものが沢山スマホのアプリには用意されています。
ざわついた場所などでは使いづらかったりもしますが、一つスマホに入れておくと、思いもよらず役に立つものです。
なにせ、スマホは常に身の回りに置いてあるので、調子笛やチューナーを忘れてしまった際に活躍したのは一度や二度ではありません。
「チューナー」で検索すれば、いくらでも出てくるので幾つかスマホに入れてみて、自分が使いやすいものを利用すれば良いでしょう。
まとめ
三線が上手になるに従って、ちんだみも上手になるのは自然な流れです。師匠の方々は例外なく、ちんだみも上手なのは当然の話です。
上手になるには、とにかく、毎日三線に触り、何度もちんだみを繰り返す以外ありません。
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