安里屋ユンタとなりやまあやぐ
コンクールに向けてのレッスン、第2回めを受けました。
新しい生徒さんも参加されて、それがなんと美しい女性が3名!
前回、「女性の生徒も来てほしいなー」と言っておられた毛利先生の念願が、2回めにして早くも叶ったようです。
私も気合が入ります。
三線の基本
女性3人のうち、おふたりは他の教室でも習っておられる経験者、おひとりは三線は持ってるけど、習うのは初めてという方。
教室に通っておられるというお二方も、ある程度は弾けるものの、基礎的なことはあまり教わってないということで、ふたたび、みんなそろって、ちんだみ(チューニング)の合わせ方や三線の構え方、棹の持ち方、ツメの持ち方などをイチから教えていただきました。
基本というものは、何度も何度も繰り返し教わりませんと、すぐに自己流になるものですから、初学者に合わせて復習できるのはありがたいことです。
私はギター教室の個人レッスンを30年近く受けてきましたが、いまだに毎回ドレミの単音弾きの練習から始まっております。何年経っても基本からですね。
ちんだみ(調弦)
ちんだみは、調子笛に合わせるのがいいということですが、私は持っておりませんので、篠笛で代用しました。
たまたま、ちょっと前に参加した篠笛の体験会で、プラスチック製の篠笛を買っていたのです。
7番の篠笛は、ちょうど三線の、3の本調子に合います。
最近の篠笛は、西洋音階のドレミ調に合わせて作られているものが多いということですが、私の持っているのは、日本古来の民謡とか童謡の音階のもので、宮古島民謡にも合いそうです。
メーターの動きを見て音程を合わせる電子チューナーは、意外と使いづらそうでした。
年をとって耳が遠くなってきたら、目で見て合わせられるチューナーは重宝するというような話も聞きましたが、若いうちは、なるべく耳で聞いて調弦するのが、上達への近道になりそうですね。
工工四に頼らない
同じ意味で、工工四に頼り切りになると、上達が遅れる、ある程度覚えたら、工工四ではなく、耳で聞いて練習しなさいよ、という指導もいただきました。
微妙な音のゆらぎなども民謡の味ですが、これは楽譜ではわかりませんので聞いて体で覚えないといけませんね。
宮絃会関西支部では、スマホで、課題曲の演奏をいつでも聞くことができます。(民謡教室のイメージにそぐわずITが駆使されているのです。)
ゆっくりめの演奏なので、聞きながら練習できるようになっております。
私は耳で音程を取ることには慣れているので(自慢)、おおー、これがあれば工工四はいらんやんー!と思えたほどですが、工工四には工工四の良さがあって、この音は「打ち音」で弾くとか、軽い小さい音で弾くとか、ヒントが書かれているのです。
音源と工工四、両方使いこなせば、上達は早いんじゃないかと思います。
三線のツメ
前回のレッスンから2週間、自宅で安里屋ユンタの練習をやってきましたが、どうも、ツメがしっくりきません。
穴の途中に指が引っかかって、痛くなってくるもので、ゴリゴリとハサミで削ってました。
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粉が出るので水で濡らしながら削っています。
ツメは、三線の絃に直角というか垂直に当たるように持つのがいいと聞くのですが、どうも斜めになりがちです。
三線の構え方が悪いってことですが、ツメの影響もあるのかなあ?
ツメは、指の延長というか、爪の延長になるような形に持って、親指で絃に押し付けるというか、ツメ自体の重みで、絃をはじくというか、隣の絃に持たれかけるように移動させていくと、変な雑音が混じらず、芯の通った、いい音が出るということです。
基本に忠実に、ということですね。これがなかなか難しいですけど。
基本を守るためにもゴリゴリと、私はツメを削り続けます。
棹の持ち方
棹は握りしめるのではなく、開いた親指と人差し指の股の部分に乗っけるようにと習いました。竿の先の膨らんだ部分に、常に親指をかけている状態が、基本になります。
絃を押さえるのは人差し指、中指、小指ですが、フレットのない三線では、親指のからの距離で押さえるところ(勘所)を察知しているということで、これはギターとは違った感覚ですね。
ちなみにギターの場合、左手のポジションの基準は親指じゃなくて、弦をセーハする(複数の弦をいっぺんに押さえること。バレーともいいます)人差し指だという感覚があります。
親指の位置は、人差し指についていく感じですね。
なかなかに大きな違いですが、これは教えてもらわず自己流だと、たぶん気づけず、ギターみたいに親指は上がったり下がったりして、音程が安定しないまま練習していたと思います。
なんにせよ、芸事は自己流はダメですね。先生が必要です。
三線はケースから出しておく
先生の話に出たのでメモしておきますが、自宅では三線はケースから出しているのがいいということです。
空気のこもったケースに入れっぱなしより、外気に触れさせている方が、皮にもいいし、すぐに手に取れる状態なら、ちょこちょこと弾く機会も増えて、上達も早いとのこと。
たしかに、ケースに入れる際は、皮が破れないようにウマを寝かせるので、弾こうと思ったら、いちいちウマを立てて、チンダミからはじめないといけません。
調弦歴の長い私は一瞬でチンダミできますけど(自慢。)、慣れない人だと、そこで嫌になってしまう恐れはありますね。
私の場合は、小学生の娘が部屋で木刀を振り回したりして危ないので、保護のためにケースに入れておりますが、三線の安全が確保できる家庭でしたら、出しっぱなしが良いでしょう。
安里屋ユンタ
さて、今回のレッスンは、安里屋ユンタでした。
2週間の練習の甲斐あって、それなりに弾くことができましたが、上に書いたように、修正箇所多し。
覚えて、練習して、直してもらって、その繰り返しですね。
まずは安里屋ユンタを半年! そんな話も笑ってしておられましたが、次の課題曲「なりやまあやぐ」も、さらっと教えていただきましたので、次の2週間は、2つの歌をみっちりと練習しておこうと思います。
家で練習をしていると、娘も歌を覚えてしまいまして、「さあーゆいゆい」と合いの手を入れてくれたりして、なかなか楽しいです。
課題曲とは別に、沖縄三線でよく使われる4つの音のフレーズ(リフ?)を教えてもらいました。
まずはこういうのを、指が自動的に演奏できるように、弾きながら雑談できるくらいになっておきましょうという課題もいただきましたので、そちらも頑張っておきます。
すっかり三線のある生活になってまいりました。泡盛買って帰ります。
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